ダイエットと漢方薬
ダイエットと現代人
ダイエットをしてスリムな身体になる。飽食で運動不足の多くの現代人に共通の願いです。
ダイエットは決して若い女性のものだけではなく、元気で健康的な生活を送るために広く推奨されるものです。
内臓脂肪がたまり、肥満したメタボリックシンドローム(内臓肥満症候群)は心疾患や脳卒中など、
命にかかわる重大な生活習慣病の引き金となるからです。
体脂肪率が男性なら20%以上、女性なら30%以上で肥満傾向にあるとされています。
ダイエットの原則
ダイエットの大原則は「摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくする」ということです。
美容のためのダイエットであれ、肥満によるさまざまな病気を改善するためのダイエットであれ、このことは重要な原則です。
摂取カロリーを減らすことは食事の内容と量を見直すこと、
消費カロリーを増やすことは運動量を増やすことで行います。
しかし、ダイエットのために無理な食事制限や急に過激な運動を行うことはかえって危険です。
ダイエットはあくまで無理なく続けられる範囲で行うことが長続きさせるコツです。
また、ホルモン異常など、病的な肥満では代謝が十分に機能していないことが原因の場合もあり、この場合、 ダイエットだけでなく体質を改善することも重要です(更年期を迎えた後や出産後に太りやすいのはホルモンバランスが急に変化するから、 とも考えられています)。
ダイエットと漢方薬
現代でも「これを飲むとやせられる」というダイエット薬はありません。
しかし、漢方薬の中には、食事中の脂肪の吸収を抑えたり、脂肪の代謝を促進する効果があるものがあります。
このような漢方薬を飲むことでダイエットを効果的に行うことが期待できます。
また、肥満のなかにはホルモン分泌の異常によって代謝が悪くなっている場合や、血の巡りがわるい(お血) ことで身体全体の代謝量が落ちている場合もあり、漢方薬はそのような体質を改善するためにも有効です。
ダイエットのために漢方薬を飲む場合も、病気の治療と同じように、その人の体質に合ったものを選ぶことが大切です。
ダイエットを助ける主な漢方薬は次のとおりです。
| 防已黄耆湯 | ぼういおうぎとう | 虚証 | 筋肉にしまりがなく、汗をかきやすい人。下半身型肥満(皮下脂肪型肥満)の人 |
| 大柴胡湯 | だいさいことう | 実証 | 疲労感・耳鳴り・肩こり・便秘のある人。代謝を高める。 |
| 防風通聖散 | ぼうふうつうしょうさん | 実証 | 便秘・肩こり・尿量減少のある人。腹部肥満(内臓脂肪型肥満)の人 |
| 桃核承気湯 | とうかくじょうきとう | 実証 | のぼせ・便秘・足腰の冷え・尿量減少のある人 |
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