漢方薬が効果的な病気・症状
漢方薬はさまざまな種類の病気や症状に効果的ですが、 なかでも次のような病気には西洋薬よりも漢方薬のほうが得意だとされています。
原因のはっきりしない病気
体の調子が悪いのに、検査しても特に異常がない。ストレス社会に生きる現代人に多い、このような症状に漢方薬は効果的です。
その理由は、西洋医学では、病気の原因を、身体のどこかの異常という特定の原因に求めるのに対して、漢方医学では病気とは体内の様々な要因が積み重なり、 身体のバランスが崩れることにあると考えているからです。
はっきりした病気ではないけど、何となくだるい、気分がすぐれない、胃が重い・・・
漢方薬はこんな状態を改善する「体質改善薬」として最適なのです。
- 不定愁訴
不定愁訴とは 全身倦怠感、めまい、頭痛、動悸、下痢など、自律神経系の関与が強く考えられる身体的愁訴のことです。
不安定で客観的な所見に乏しく、身体のあちこちにさまざまな不調が現れては消えます。
日によって調子の悪いところが次々と変化する、これが不定愁訴です。
このようなとらえどころのない症状は、症状や病気を改善することが目的の西洋医学では対処が難しく、患者の身体の状態を改善するのが目的の漢方薬のほうが適しているのです。
- 慢性疾患
糖尿病や高血圧、高脂血症などの慢性的な生活習慣病にも漢方薬は効果的です。
西洋薬にも血糖値を下げたり血圧を下げる薬はありますが、これらは原因となるものを治療することはできません。
そのため、このような生活習慣病の治療は薬だけでなく、通常、運動療法や食事療法をあわせて行います。 つまり原因となる体質を改善することが治療のために必要です。
漢方薬は血糖値や血圧などを下げるだけではなく、原因となる体質を改善するためにも有効であり、 生活習慣病などの慢性疾患の治療に役立つのです。 - 心身症
西洋医学では「心」と「体」を切り離し、「心」あるいは「体」の面からのみ病気の原因を追究するため、 心と体が複雑に関係している心身症の治療は得意ではありません。
一方、漢方医学は「心」と「体」を表裏一体のものとして考えることを基本にしているので、心身症の症状を改善することが出来るのです。
近年、漢方薬の薬理作用を科学的に分析する研究が盛んに行われています。その結果、
漢方薬には人体の免疫力を高めることが解明されています。
さらに、漢方薬にはホルモンのバランスや、交感神経と副交感神経のバランスを正常にし、
代謝を促進する作用をもつものもあることも判明しました。
このように漢方薬には西洋医学の薬にはない、独特の薬理作用があるのです。
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しかし、漢方薬は基本的に、専門知識を持った人が、患者の体質など「証」を見極めて処方するものです。
安全で効果を最大限に発揮するためにも、必ず専門の医師・薬剤師にご相談のうえ、漢方薬を利用されることを強くおすすめします。
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